外資系リーマンです。
ロイターニュースによりますと、アメリカの最高級デパートのバーグドーフ・グッドマンを要する、ニーマン・マーカスが破産申請を検討しているとのことです。
ニーマン・マーカスはアメリカを代表する高級百貨店であり、
同業のサックス・フィフス・アヴェニューなどとしのぎを削っています。
デパートという業態
コロナショックによる、集客不足は恐らくきっかけにすぎず
デパートという高級路線が今の時代に即してないのかもしれません。
私が、投資しているメーシーズも3年以内に125店舗を閉鎖すると今年の2月に発表しています。
体力のないところは、オンラインショッピングへの移行にも投資出来ず、
どんどん、ショールーム化していくと思われます。これは、日本においても同じですね。
格式にお金を出す、いわゆる見栄っ張りな人たちに支えられてきた、こうした業種は、
そういった成金と言われる人達がもてはやされなくなった現代では時代遅れになりつつあります。
アマゾンを筆頭とするECサイトの台頭
完全にネットがリアルを超えた典型ではないでしょうか。
私自身商品を下見しても、結局ネットで購入。
あるいは、試着するもののほしい色の在庫がなく、試着だけして、ネットで発注など。アマゾンも試着して返品をフリーにする等どんどんネットショッピングでの衣料品は買いやすくなっている印象です。
しかしながら、元気の良いオフプライスストア
それでも、全ての小売業がダメになっているわけではありません。
アメリカでは、TJX等のオフプライスストアが大変人気です。
これは、百貨店、メーカー等の過剰在庫を直接買い取り、安く販売する、
常時セールをやっているデパートのようなお店です。
営業利益率も10%を超え小売業界としては異例の高収益業態です。
また、ディスカウントストアのウォルマートも米国投資では著名な優良銘柄ですよね。
つまり、安くて良い物を売っているお店は繁盛しているという結果になります。
デパート業界はどう生き残るか
私は実店舗とネットの融合しかないと思います。
デパートは昔、庶民の憧れでしたが、
数が増えすぎ、どこのお店も似たような雰囲気で、ありきたりで陳腐化してしまいました。
日本においても、どこのお店でも同じものが購入でき、差別化がなくなってきていると感じませんか?
昔ほど実店舗の数が必要なくなってしまったのであれば、
店舗数を減らし、自らショールームになる業態になり、
実際の注文は世界中の人がネットで購入、商品配送ができるようにするのが一番良いと思います。
それこそ、NYの1店舗に全ての店舗の経費を突っ込んで、
誰もが行ってみたくなる夢の世界を演出するのが、これからの百貨店業界のスタイルになっていくのではないかと考えています。
世界中の旅行客が憧れるお店として足を運び、そこで見た数々の商品をネット自宅に送ってもらえる。
先ほどのメーシーズの125店舗閉鎖も、そうした方向性を目指しているのかもしれません。
メーシーズのHPにアクセスすると、日本への配送始めました。
というポップアップがでてきます。
日本からのアクセスに対応し、日本語で案内が出るという形になっているようです。
もしかしたら、メーシーズは今転換期を迎えているのかもしれません。
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