外資系リーマンです。
英製薬大手のグラクソ・スミスクライン(GSK)が新型コロナ治療薬の治験を5月下旬から始めると発表がありました。
新型コロナウイルス治療薬と言えば、日本でも認可が下りました、
米ギリアド・サイエンシズの「レムデシビル」が有名です。
他にも、富士フィルム傘下の富士フィルム富山化学工業の「アビガン」がありますね。
グラクソ・スミスクラインの治療薬について
グラクソ・スミスクライン社がこの度新型コロナウイルスに対応できる治療薬が
ないかどうかを、既存薬の中から調べました。
その結果、関節リウマチ薬の「オティリマブ」から効果を発見。広報担当者によれば、新型コロナを直接抑え込むのではなく、肺に対する壊滅的な損傷を緩和できるかもしれないという。
今月末より治験を行い、結果は年末までに判明するとのことです。
有効性が確認できれば、早ければ、2021年承認認可の申請を行うとのこと。
グラクソ・スミスクラインの薬の申請をする理由
ギリアド・サイエンシズ社のレムデシビルや富士フィルム社のアビガンが効果があるとされている中、グラクソ・スミスクラインがあえて薬の申請を急ぐのには理由があります。
ギリアド・サイエンシズのレムデシビルの治療コースは1回4,500ドル(約48万円)
と非常に高額で認可を受けたとしても、それにかかる医療費は膨大です。
ギリアド・サイエンシズ社はこの抗ウイルス薬で20億ドル稼ぐともいわれています。
一方で抗リウマチ薬の薬剤費は一般的に1日5,100円と非常に安価です。
そのため、これらの薬に治療薬としての効果があれば、
医療費を大幅に抑える事が出来、グラクソ・スミスクライン社としても利益を上げることができるのです。
グラクソ・スミスクラインの足元の株価
コロナウイルスの影響により、一時は31ドルまで下げた株価ですが、
41ドルまで戻しています。
ヘルスケア業界は底堅いですね。
足元の配当利回りも5.9%と高配当であり、
高配当銘柄を選考する方には人気の銘柄です。
また、英ADR株のため、配当にかかる米国配当税も0%です。
この治験の成果如何によって、株価も変動が予想されるため、
成果をじっくりと見守りたいと思います。
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