外資系リーマンです。
楽天証券ETF買付代金ランキングで第1位のSPYD、第3位のVYM、第5位のHDVを比較してみました。
実際、高配当ETFはどれが一番儲かるのでしょうか。
各ETFの特徴
名称(ティッカー) | SPYD | VYM | HDV |
配当利回り | 4.48% | 2.80% | 3.47% |
運用会社 | ステート・ストリート | バンガード | ブラック・ロック |
構成銘柄 | 80 | 421 | 75 |
経費率 | 0.07% | 0.06% | 0.08% |
VYMがかなり構成銘柄多いのが特徴です。
また、経費率も一番安価となっています。(誤差ではあります)
それぞれの特徴として、
SPYDは不動産(REIT)、ヘルスケアが多いのが特徴です。
SPYDの持っているREITは日本証券会社では購入出来ないものも多いです。
![](https://www.usstockdividend.com/wp-content/uploads/2020/05/20200511SPYD-構成銘柄.jpg)
VYMは下記のとおりです。
元々構成銘柄が非常に多いため分散が図られてます。
連続増配銘柄が多い事が特徴です。
連続増配銘柄と高配当は被らない事が多いため、配当利回りが低い事も特徴です。
しかし、連続増配銘柄は財務内容が良い会社が多く、ブランド力が高い会社が多いため、安全性があります。JNJ、PG、KOなどが上げられます。
![](https://www.usstockdividend.com/wp-content/uploads/2020/05/20200511VYM-構成銘柄.jpg)
HDVは下記のとおりです。
構成銘柄75社に対して
エネルギーの比率が高いですね。
エクソンモービル社、シェブロン社の2社で17.5%を占めます。
1社毎の割合が高いのもこのETFの特徴です。AT&Tとベライゾンで15%等々
大手高配当銘柄に集中投資したい場合はこのETFでしょうか。
![](https://www.usstockdividend.com/wp-content/uploads/2020/05/20200511HDV-構成銘柄.jpg)
各ETFのこれまでの実績(2016~2020)
各ETFのこれまでの過去実績を検証します。
2016年にSPYDができたため、これ以降の記録になります。
条件としては、
2016年に USD 10,000を各ETFに投資
配当は再投資を行う。
各ETFは2020年にどうなっているでしょうか。
各ETFの2020年時点でのトータルリターン
![](https://www.usstockdividend.com/wp-content/uploads/2020/05/20200511-ETF-Return-1-1024x143.jpg)
![](https://www.usstockdividend.com/wp-content/uploads/2020/05/20200511-ETF-Return2-2.jpg)
上記の通り
SPYD USD 10,000 ➡ USD 11,617
VYM USD 10,000 ➡ USD 13,334
HDV USD 10,000 ➡ USD 12,950
と、トータルリターンはVYMでした。
これは、上記紹介の通り、連続増配銘柄の株価が伸長しているからですね。
トータルリターンも取りつつ、配当を得たい方にはVIG等の連続増配銘柄ETFも
対象になりえます。
各年毎のリターン
![](https://www.usstockdividend.com/wp-content/uploads/2020/05/20200511-ETF-Return3.jpg)
上記の通り、SPYD,VYM,HDVの順にボラティリティーが大きい事がわかります。
分散が効いているVYMの方がHDVよりボラティリティーが大きい事には驚きましたが、
これは、ジョンソンエンドジョンソン、ペプシコ、コカ・コーラ等
生活必需品銘柄を多く持つ影響なのでしょう。
年間配当支払い金額
![](https://www.usstockdividend.com/wp-content/uploads/2020/05/20200511-ETF-Return4.jpg)
年間の配当支払い金額は上記の通りです。
連続増配銘柄を多く抱える、VYM、HDVは年々配当が僅かですが増加しています。
一方で配当金額は一番高いものの、
景気の状況等により上下するのがSPYDの特徴といってもよさそうです。
しかし、いずれもETFであることから、
配当金額の上下によりリバランスを各社が行うため、
個別銘柄投資のように、
無配や減配で配当が低い状態が続くといったことは避けられます。
SPYD,VYM,HDV比較結果まとめ
トータルリターン VYM
配当金額 SPYD(しかし、VYM、HDVは増配を行っている)
ボラティリティーの低さ HDV
いかがでしたでしょうか。
投資家の年齢、状況により重視するポイントが異なるため、
どれが一概に良いとは言えませんが、配当金を今後の生活資金に検討される方には
ETFにおいても、1点買いではなく、分散がおすすめであるといえると思います。
ご参考になれば幸いです。
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